ちぐはぐ遠距離恋愛
今ので、確信できた。
証拠は今のあたしの反応全て。
あたし、
男が、―――――怖い…………っ
理由は、やっぱりあの襲われた時だろう。
「っ……はぁ」
深ーくため息をついた。
(こんなんじゃ傷つけちゃうじゃん)
罪悪感を残しながらまたゆったりと階段を上る。
四階についたとき、視界に人影が映った。
顔を上げるとそこにいたのは……
「あ、さっきの……」
転入生だった…。
「さっきはごめんなさい」
「は?」
いきなりペコリと頭を下げられた。
(な、何いきなり?!)
もう一度あたしを見る転入生。
やっぱりよくみると、かわいい…。
美少女っていう類よりは、かわいいっていう類に入る。
「いきなり、どうした?」
「その、悪いことしちゃったなぁーって思って」
(何この子!いい子じゃん…)
「いや、あたしも口悪くなったから」
「ううん。真白ちゃん…だよね?」
「えっ?あ、まぁ…」
「諒太から聞いてるよ」
(はっ?)
「男みたいな女がいるって」
クスクス笑う転入生。
「あいつ…「でもね」