ちぐはぐ遠距離恋愛



これからはあたしたち後期学級委員が進行役になり、その他諸々の委員を決めていく。

この学校には図書委員や放送委員など専門委員と呼ばれる組織がある。

そしてクラスでの役割として、
それぞれの連絡係とも言える教科係、
文字通り教室の花に水を与える花係等も決めなければならない。


あたしはため息をついて皆の方を向いた。

背が低くて黒板に届かないなんて理由はもちろんいわず、北守に黒板係を頼む。


「じゃー、後期の委員会とか決めます。やりたいのある人、手上げて」


いくつかあがったその手の持ち主を指し、テンポ良く時間は有効に使えた。



「えー、後期初の専門委員会は明後日にあるんでそのつもりで。先生の話です」


と、だるそうに言い残すあたしを先生は出席簿で叩きながら前へ。


「大野から説明があった通りです。何か質問ある人は?」


先生は周りを見渡す。

………いなさそうだ。


「よし。じゃあ解散」


その言葉の数秒後にちょうど授業終了を知らすチャイムが鳴り響き、終わった。




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