俺が気ずくまで
そう言って
無事入学することができた。



そして入学式。
相変わらず学ラン。
でもきっちりとした
優等生的な感じに固めていた。

俺は入学するときに言う言葉を
校長に任されていた。
答辞?だよな。
それを校長に任された。


「入学生、答辞。」

俺は前に出た。

若干、あいつ誰だよ。
とかかっこいいとか
いろいろ言っていたが
気にはしなかった。

「僕たちは……」

なぜ俺は僕って言ってるのか。
それには深いわけがある。
簡単に言えば、
『学ラン着るなら、俺じゃなく
僕といいなさい。』
校長の言葉。
気持ち悪いと思いつつ
私というのは
もっと気持ち悪いから
僕と言っている。


「……で、」

長い。
長すぎる。
もうやだ。

俺はこの入学式を壊した。

「校長ー!もう文長いっ!」
あたりはざわつきだす。

「えー何?」
女子や男子が言う。

「静かにしなさい。
じゃあいいです。大切な所だけ
言いなさい。」

校長が静かにしなさいと言っても
まだうるさい。
でも俺は話し出した。
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