もう一人の花嫁……
3(女)
史郎。
私は本当に、本当に貴方だけを愛してた。
今も愛してる。
いつも私は、貴方だけを見てきたわ。
誰にも負けないのに……貴方の全てを私だけが知っているのに。
年甲斐もなくたまに爪を噛むクセ。
コンビニのお弁当はいつも必ず一口だけ残すよね?
私は毎回それを食べてあげた。
もしかしたら私の為に残してたんじゃないかって疑っちゃったわ。