ウサギとハゲ、もとい社長







「ぶぅ〜」





あたしに巻き付けていた両腕を渋々、といった風に外す。




離れるついでにハゲろ。





「何なんですかお茶ですか?」



「あ、違うわ。
うさぎちゃんとお喋りしたくて
「ウサキです。

お茶ですね」



「いや、ちが…
「お茶、今すぐお持ちしますので少々お待ち下さい」



「……うん」






その返事を聞いて給湯室に足を向ける。



数歩進んだところで気付く。




あ、そうだ、お茶の前にもう1つ言わなければ。








< 4 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop