無口でクールな転校生。
俺は雛ちゃんの言葉を無視して、店を出た。



くそっ!


見失った……



雛ちゃんのせいだ!



俺は携帯を取り出したが、笹本さんの携帯番号を知らないことに気づいて、またポケットにしまった。



「番号ぐらい聞いときゃよかった…!」



俺は手当たり次第、走り回った。



ったくアイツ、笹本さんをどこに連れていきやがった!




近くの路地裏に差し掛かったとき、ふと女の子の声がした。

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