盲目の少女 〜私の見える世界〜
\宣告/
━━━5日前━━━
五年間通い続けてる済生年金病院。
その日も、いつものように診察を受けて
海輝は看護師さんとロビーで
喋っていた。
「羽金さん、先生がお呼びになっています」
「わかりました」
いつもは一人小部屋に呼ばれることは
なかった。
嫌な予感がするけれど、
それは信じたくない。
「どうぞ、こちらへ」
長机をお互い挟んで
向かい合って椅子に腰をおろした。
「羽金さん、落ち着いてこれから
言う事を聞いて下さい。」
「…はぃ」
嫌な、予感。
「率直に言います。
海輝ちゃんの目は、ハッキリ言って、
もぅ見えないに近いです」
「、ぇっ」