盲目の少女 〜私の見える世界〜
“ピンポーン”
「はぁい、あ、皆いらっしゃい。
ずっと待ってたの」
「ごめんね、家出る準備に
時間かかっちゃって」
「いいよ、さ入って」
「お邪魔しまーす」
大きな声で言って入った。
やっぱりこの家は広いな。
おばさんも朝から
化粧きっちりで部屋も
ぴかぴか。
おばさんはどちらかと
ゆうと、おば様の方が
近いかな(笑)
「あ、バロン。おはよ」
黒く、細長く大きなオス犬、
バロン。
バロンが来て顔をなめた。
あんまり私と体の大きさ
変わんないけど、
全然怖くない。
私結構動物好きなの。