盲目の少女 〜私の見える世界〜
「あれ?おばさん、プリカわ?」
「ああ、プリカはリビングよ。
皆さんどうぞ」
いつもプリカとバロンは
二匹でお迎えに来て
くれるのに、今日は珍しい。
プリカはバロンと同じ犬種で
茶色。
メスだけど、筋肉質で賢い
ところはバロンと一緒。
リビングへ案内されて、
皆で入ると、
そこには白いフカフカの
マットの上で横になっている
プリカと、小さな子犬
たちがチョコチョコと
動き回っていた。
「わぁかわいい!」
「赤たんだぁ」
紅葉も言って、
ママやパパや兄ちゃんは
笑ってた。
「この子たちが先日話した
子犬たちです
「かわいいわね。いつ
生まれたの?」
「先月よ」
「まぁ、小さい」