盲目の少女 〜私の見える世界〜



「へぇ、バロンみたいに
 でかくなんのか?」



「なるよ。可愛いのなんて
 今の間だけよ」



そお言って
おばさんは、笑ってる。



そういえば今朝、いいもの
見せるとか言ってたような…


あ、そうゆうことか!



「ママ、いいものって
 この子たちのこと?」



「そうよ。ママとパパでね、ずっと
話してたんだけど、海輝。



この子たちのうち、一匹を
もらうことにしたの。」


「え!!?」



つい大っきな声出しちゃった。


「いや…だった?」



「うぅん、嬉しくって。」



いやどころか、とっても
嬉しいくらいだよ!


子犬を飼えるなんて
思ってもみなかったから。
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