旧校舎に響く声
「旧校舎は立ち入り禁止だぞ。」
「きゃーーーーーーーーーーーー!!」
私は飛び跳ねて驚いた。
振り向くとお姉ちゃんが通っている学校の制服を着た男の人がポケットに手を入れて立っていた。
「そんなに驚くことねぇだろ。」
男の人はうんざりしたように言ってきた。
逆にそんなにうんざりしなくても良いのに…。
「で、なんでこんな所にいるわけ?こっちじゃ学園祭はやってないよ。」
「私のベレー帽が引っかかっちゃって…。」
そう言って2階の窓を指指した。
「しゃーねぇ、ついて行ってやんよ。」
私は自然に笑みがこぼれた。
「ありがとうございます!!」
イメージだけど今の私の回りには綺麗な花が沢山咲いていて、ザ・ハッピーなんだと思う。
「やっぱ中はカビ臭いし、埃っぽいな。」
「ですね。」
「てかお前名前なんて言うの?」
「そう言えば名前まだ言ってませんでしたね。槇村 千尋(マキムラ チヒロ)です。ちなみに中2です。」
この作品をお読みの方、2ページ目の後半での自己紹介をお許し下さいm(_ _)m
「俺は杞月 深蔭(キヅキ ミカゲ)。ここの学校の3年。」
杞月 深蔭…。どこかで聞いたことあるようなぁ…。
まぁ良いや。