ワタシは騎士【ナイト】、キミは姫【プリンセス】。
『ねぇ、あなた誰なの?』
「話せば長くなるんだけど・・・取り合えず僕の名前は、工藤樹【くどういつき】です。」
工藤樹?工藤樹って
『えぇぇぇーーー!!』
どっどういうこと!?工藤樹は、私のルームシェア相手で・・・でも、彼も工藤樹で・・・。
『あの、どういうことですか?』
私がそう尋ねると、彼はおもむろににバスルームへと歩いていった。
しばらくすると、彼は黒いサラサラした物を持って、こっちへ戻ってきた。
「こういうことです。」
美男子は、自分が持ってきたものを頭にかぶせた。
するとそこには、見慣れた美少女の姿があった。
「実は男だったんです……」
一瞬、何も考えることができなくて、最初に私の頭に浮かんだのは
『そういう趣味の方ですか??』
そう聞いたとたんに
「違います!僕にそういう趣味は一切ありません!!だいたい、僕がこんな格好をして全寮制の女子校に通っているのは、母のせいなんです!!!」
お お母さん!?
『どういうこと?』