若恋【完】
「ほしい…おまえのすべてが…」
「っ、んっ」
わたしの足を割り静かに身を沈めてくる。
恥ずかしくてわたしの上にいる奏さんの顔が見られない。
「俺を見ろ」
「や、」
優しく深く律動を繰り返す奏さんの体に、わたしの内が反応して顎が上がる。
「あっ、…やぁっ」
エッチな声が響くのを思わず両手で押さえた。
「俺だけにその声を聞かせろ、他の誰にも聞かせないその声を」
ぐっ
んっ、やあっ
一気に身体中に電気が走る。
ピクピク
血が逆流してるみたいで頭の芯がボーッとしてる。
「まだだ」
息を上げてるわたしの背中を撫でて奏さんが引き上げる。
「俺をその声で煽ったんだから責任とれ」
まだ余裕のある奏さんがわたしを突き上げた。
「やあっ、」
「…俺の腕の中でだけ」
―――啼け