若恋【完】



「その男と付き合うのか?」


壁に追い詰め、両腕の囲いの中に閉じ込めた。



「りお、どうなんだ?」

「そ、れは、―――!!!」


答えられずにいたら、いきなり奏さんがわたしの首筋に噛みついた。


チクッ
荒々しい吐息が吸いついて、体がビクッと反応した。

奏さんはわたしの髪を掻き上げて、何度も何度も首筋にくちびるを落とす。


「やっ、」


震える手で奏さんの胸を押して拒んだ。


「おまえは俺のものなのに」

両手を掴み上げられて壁に縫い留められ、強引なキスをされた。

やだ、やめて!奏さん!!


「んっ、そう、んんっ!」


息が出来なくて顎をあげたら、口の中に奏さんの舌が入ってきた。
荒々しい吐息に塞がれて奏さんの胸のシャツをつかんだ。
角度を変えながら深く入り込み舌を絡めとる。

何度も何度もキスを繰り返し。

力が抜けてぐったりとしたわたしを奏さんは抱き抱えて、奥の部屋へと運んだ。



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