若恋【完】
「悪りぃ、加減できねぇ」
切ない吐息を吐きながら突き上げる。
痛くて苦しくて泣いて。
だけど幸せで。
奏さんにしがみつくと、頬にキスをされてまた髪を撫でられた。
「―――奏さん」
「りお」
ブルッ
体を大きく震わせた奏さんを受け止める。
ハアハア
わたしの内に沈んだままで荒い息を吐いていたけど、またすぐに奏さんは元気になって、
「今度は痛くしねえ」
って耳を甘噛みした。
痛みはまだあったけど、それだけじゃない感覚に体は反応した。
そうして。
わたしはその夜に心も体も大神奏の女になった。