若恋【完】



ピクッ


「ん、奏さんっ!」


痛いだけの感覚じゃないのを知ると、どうしたらいいのかわからなくてソファーの端を握りしめた。

すかさず奏さんの唇がわたしの口を塞ぐ。

顔がもっと熱くなる。


「これ以上煽るなよ。おまえに俺のしるしを刻み付けてからでねぇと安心できねぇ」


集中していく熱があって。

触れられてる部分から体が跳ねた。


ピクピク

「―――もう少しっ」

「いやぁっ!奏さんっ!」


逃げたいのに貫かれて変になりそうで奏さんの名を呼ぶ。

繰り返しているうちに、ビクンと気持ちが弾けて力が抜けた。

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