若恋【完】


ひとつ買ってもらっただけで十分だよ。
まだ買いそうな奏さんを店から引っ張りだすのに苦労した。

ふう。

そして約束してた映画を観に行く。

本当は二人で観たかったけれど、榊さんはわたしの隣を護衛で、仁さんは後ろで怪しいひとがいないかとチェックしてた。

買い物ひとつ、映画を観るのにも護衛がつかなければならない外出がちょっとだけ切なかった。
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