の行方と風の向き【短編】
小林先生はみんなを何とか不安がらせないように、一生懸命に励ましていたが、子供達は子供特有の危険察知能力により、全員が気付いていた!
今からとてつもない何かがおこる事を…
『ヒュルルル…プスーン』
突然、ヘリコプターは自由を奪われた!
計器類だけでなくついに後方のプロペラも動かなくなってしまった!
ベテラン操縦士は、この雨風の中ではとても調布飛行場までは持ちそうにないと判断した。
…彼は覚悟を決めた!
何とか民家が密集していない場所に緊急着陸をするしかなかった…。
後で、おそらくこの場所を選んだ事をマスコミに嗅ぎ付けられ、叩かれるのを承知の上で…
ある学校のグラウンドに目を付けた…