PEACH ~地味子の正体はSecret~
「うん」
「お前…何処のお嬢様だよ…」
いちいち煩いなぁ…
別に何処のお嬢様でもないしッ!
ぷぅ、と頬を膨らませた。
その瞬間、玲は顔を背ける。
「何で顔背けるのよ」
「おまっ……自覚あるのかねぇのかわかんねぇ…」
はぁ?
意味わかんないし…
ムッと玲を下から睨み上げると、今度は顔を手でかくす。
でも、隠れてない耳が真っ赤だった。
…はて。
あたし、何かしたっけ?
うぅ~ん、ようわからん。
「はぁ、もう行くぞっ!」
行き成りそう言って、歩くスピードを速めた玲に、待ってよ!と言って小走りでついていった。