太陽と星
そんな薫の変化を真琴が

気がつかない筈なかった


ただ自分の勘違いかも知れないし

二人でいる時の薫は今まで通りだった


思い違いであってほしかった


何かあれば薫の方から言ってくれると

信じていたので

敢えて真琴はその事について聞かなかった




今日は久々のデート


先生方の出張のためクラブは休みで

薫の家でTVゲームをして遊んでいた


あっという間に9時を廻っていた

「送っていくわ~!」


マンションのエントランスを出た所で

バイクの走ってくる音が聞こえた


こっちに近づいてくる


薫の表情が一気に曇った


薫の仲間は私に気付かずこう言った


「薫~今日も行くんやろう?

ローソンで待ってるで」

そう言って走り去った



罰が悪そうな薫の顔・・・


私はイヤな予感がした

(薫が私の元から離れて行く・・・)




< 126 / 357 >

この作品をシェア

pagetop