太陽と星
そんな私も薫の病院へは毎日通った


薫に会いに行き

薫の顔を見る事だけが

唯一生きている証だった


理香も奈央もそんな真琴を

どうする事もできない

薫と真琴の未来を祈る事しかできない


誰にも真琴を慰める事はできなかった


薫の意識が回復し

笑顔の薫に会えるまで

真琴は苦しみ続けるだろう


「薫・・・来たよ~!!

もうすぐスキー合宿やで~

早く治らんなあかんやん・・・」


「そうや~今年のバレンタインは

私のチョコだけになってまうな~」


返事のない薫に話し続ける


「ずっと待ってるよ・・・

一番に私に連絡してな」


薫の携帯をいっぱいに充電して

枕元に置いた


今の私にはこれしかなかった

薫を待ち続ける事・・・




一緒に闘っていく事を

生きる目的にしたことで


私は少し

強くなれたような気がした・・・



< 150 / 357 >

この作品をシェア

pagetop