太陽と星
入学直後は無我夢中で 

回りの人や状況なども見えてなく

ただ目的地に運ばれる…

それだけだった


地元の子達から離れたくて

この学校を選んだとはいえ 

沿線が同じ何人かとは顔を会わす



30分後に到着する駅で降りる

理香もその一人

小学校からの親友の理香



「真琴~~!!久々やん♪

ちゃんと生きてるか~?」


(朝からハイテンションやし…)



学校が近い理香とは

毎朝会う訳じゃなく 

朝の小テストがある日だけ

同じ電車になる



誰とも顔を合わせたくないと

強がってみたところ

やはり幼馴染で

私のすべての過去を知っている

理香には何度も励まされ助けられた



(やはり人間は一人では

生きていかれへんのかな…


この先過去のすべてに目を背けて

生きていくことなんか  


出来る訳なんかないんやから……

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