太陽と星
真琴と拓は微妙な関係のまま

学校は冬休みに入った


もうすぐあの日がやってくる

クリスマスイブ・・・


もう2年の月日が流れていた


薫の事故以来

華やいだイメージのクリスマスも

真琴にとっては辛い思いしかない


四六時中薫の事ばかり

思っている訳ではなかったが


やはりこの日が近づくと

悲しみと後悔に襲われる


金曜日、今日は一人で薫に会いにきた


(薫・・・こんな事になるんやったら

一回くらい抱いてもよかったのに)


薫の手をそっと

自分の胸に当ててみる


その手は暖かかった


今にも『こっちおいで』と薫の口から

聞こえてきそうだった・・・




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