太陽と星

遠い存在

「おかえり~!」

自分の家のように康平が二人を出迎えた


「ただいま~!」

「こんにちは~はじめまして!」


4人は夕貴の持ってきた

ケーキを食べながら自己紹介しあった


康平達に質問攻めになっている夕貴に

拓が助け舟をだした


「夕貴~適当に返しといたらええから~」


拓が呼び捨てにするのは始めてだった

夕貴はそれが嬉しかった



この3人は同じ中学出身で

今は咲季が女子校で拓と康平がK校


K校は野球の名門で本格的に

甲子園を目指している事を知った




それにしても素直で屈託のない笑顔…

この明るさはどこから来るのか?

多分育ちの良さがそうさせているのだろう


多分自分とは住む世界の違う

上流階級の家の子なんだろう



夕貴はこのまま拓と付き合っていけるか

自信がなかった…
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