悲劇 A
粉塵が収まると、誓志の視界に倒れた麻矢の姿が目に映った。

5メートルほど離れたところで、駆け寄ろうとしたが、足に痛みが走った。

さっきの攻撃で怪我をしたようだった。しかし、ほとんどそれに対する意識はなかった。

誓志は麻矢のもとへ駆け寄ると、頭から血を流しているのが、分かった。

それを見た瞬間誓志は絶望感におそわれた。それでも、誓志は麻矢に、必死で呼びかけた。

何度も麻矢とさけんだ。しかし、麻矢は完全に意識がなかった。


< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop