虚飾の国のアリス
00:『Prologue』
* * * * *
そういえば、貴方はいつだって笑ってた。
どんなに苦しくっても、どんなに辛くっても、貴方は笑ってた。
その笑顔の裏に、どれ程の悲しみや辛さを我慢してたのですか?
今となっては、もう貴方に聞くことさえ出来ないのです。
時間が戻ればいいのに。
何度願ったか。
だけど、過ぎた時間は二度と戻らなくて、時は刻んでは進むものなのです。
そんなこと、もう分かっている。でも、私は認めたく無かった。
貴方にもう一度会いたい。
そして謝りたい。
次、会った時も
またいつものあの優しい笑顔で、私に笑ってくれますか?
───さあ、集めよう。
選ばれし宝石と素晴らしい人材を。あの方のために。
全て揃う時、奇跡が起きる。
信じるか、信じないか、なんて貴方次第だから。
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