夏の風が頬をなでるから
「かほっ誕生日おめでとう!」
「わあ、ありがとうっ!」
たくさんのひとに祝ってもらい、亜由美からは可愛いポーチをプレゼントしてもらい、すてきな誕生日。
1日が終わるのもあっという間。
帰りのHRも終わり、わたしは、駅に行く亜由美と交差点で別れた。
1人になり、今日のことをおもいかえしてみた。
彼からはメールも何もなく、当たり前でしょ、とわたしは苦笑いした。
すると、後ろから、足音が聞こえた。