危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜
勉強が終わり、道具を全部鞄に仕舞い終えたところで、私は大きくひとつ深呼吸をした。


ああ、ドキドキする……


でも、がんばらなくちゃ。行動あるのみ!


「涼……」


「ん?」


「あのね……」


「うん」


「えっと……」


「なんだよ?」


ああ、もう……
涼が怪しんでるじゃない。
勇気を出すのよ、私!


「あ、明日、ヒマ?」


言えた……!


期待して涼の返事を待っていたら、


「いや、用事あるけど?」


あっさり言われてしまった。

あ、明日がダメでも……


「じゃあ、明後日は?」


< 105 / 191 >

この作品をシェア

pagetop