危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜
次の日、学校へ行くと純ちゃんがすぐに私の所へやって来た。


「どうだった?」


「え? うん……」


「わたしの方にも、ちょっとしたニュースがあるんだよ?」


「あ、そうなんだ……」


「どうしたの? 綾ちゃん、元気ないね?」


純ちゃんは、俯き気味の私の顔を覗き込んできた。


「綾ちゃん!?」


「え?」


「目が腫れてるじゃない! もしかして、いっぱい泣いちゃったの?」


「ん……じつは」


「何があったの?」


「いろいろ。お昼休みに話を聞いてくれる?」


短い時間じゃ話せそうにないし、まだ気持ちが整理出来ていなかった。


「分かった。早く聞きたいけど、お昼まで待つね」


「ごめんね?」


< 116 / 191 >

この作品をシェア

pagetop