危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜
その日の夜、家のリビングで、家族4人が揃ったところで、私は自分の体の異変をみんなに打ち明けた。


つまり、妊娠した事を。涼との赤ちゃんを、身ごもってしまった事を……



「涼君は、何を考えてるんだ……」


しばしの沈黙を破ったのは、父のその一言だった。静かな物言いながらも、困惑と怒りの込められた一言だった。


「別にいいんじゃない?」


明るく脳天気な調子でそう言ったのは妹の冴子だった。


冴子は女子大に通っていて、と言ってもちゃんと毎日大学へ行っているのかは疑問だけど、やれコンパだ、旅行だで遊びまくっている。

私の4年間とは偉い違いだ。


「お姉ちゃん、涼君と結婚するんでしょ?」


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