Glacial HEART [短編]
「や〜っぱりここにいた〜!」
いきなりそんな事言い出した。
「昼休みになって、急に教室出てくから、一緒にいる人いないのかなって思って!」
さりげなく失礼だよね?
でも、そんな心遣いはありがたいけど…
「ありがとう。
でも私は大丈夫だよ?ここ寒いだろうし、風邪ひくから中入った方がいいよ?」
―笑顔で言う。
「大丈夫!俺寒いの平気だし♪綺夜こそ寒くないの?」
「私は平気だけど…。でも、湊都の友達とかは?」
「んー…。あいつらには他にも友達いっぱいいるし平気でしょ!
でも綺夜には居ないじゃん?」
そう言って、またにこっと笑いかけてくる。
てゆーかさっきからちょくちょく失礼なんですけど。
「あ、気にしないでいいよ?隣の席だからって…」
「ううん!そうじゃない!!」
いきなり声が大きくなった。
「俺が、綺夜の友達になりたいんだ!」
は…?
…何言ってるんだろ?
友達……?