Glacial HEART [短編]
―翌日―
まだ会って二日しか経ってないのに、湊都とはまるで昔から知ってたかのように自然に会話してた。
――でも疑問もあった。
なんで湊都は私にこんなに良くしてくれるんだろうって…。
「綺夜−!!ご飯食べよ−☆!!」
「うん…」
「なんで湊都と氷月さんが?」
みたいな声が聞こえた気がした。
そんなの、私だってわからない。
それからなんとなく1ヶ月が過ぎてからも。
私は他に友達もいなくて、相変わらず『一人で居るか、湊都と居るか』の両極端だった。
さすがに最近は私から話しかけることも出てきた。
初めて私から話しかけたときの湊都の驚きようはすごかった。
…私だって話しかけることくらいあるもん。
―私は怖くなってきていた。
このまま行けば湊都を好きになってしまいそうで…。