Glacial HEART [短編]
―放課後―
もうっ!先生話長いよ!
30分ちかく待たせてるじゃん!
私は職員室から、走って教室まで戻った。
「……―だな〜」
教室はドアが閉まっててでも中から声がしてくる。
「つ〜かさ?誰か待ってんの?」
男の声?入りにくいな…
「うん。綺夜のこと!」
!?湊都もいるみたい
早くドア開ければいいんだけど、なんか開けちゃいけないような気がした。
「えー!?氷月さん!?
お前付き合ってんの!?」
「違うよ!―…友達!」
そうだよね、知ってる。
「よかった〜!
氷月さんがお前と付き合ってたら俺、泣いてたわ!」
「俺も〜!」
「なんでだよっ」
「だって氷月さん美人じゃ〜ん?
あの冷たい感じもまたいいよな〜」
やっぱ冷たい印象だよね。いいもん。分かってくれる人が居れば!