Glacial HEART [短編]
「ふーん。そうかな?」
否定してくれてるの?
「お前は知らないかもしれないが、氷月さんは、結構人気あるんだな〜!」
「…へーえ。」
「何だよ?急に大人しくなっちゃって!」
「あ、もしかして、妬いちゃった〜?」
「は!?妬いてなんかないし!」
あれ…?湊都…?
「ま〜た強がっちゃって☆」
「だからー、そーゆーんじゃないっつの!
もうお前らやだっ!」
そんなんじゃないって。
私が一番わかってるんだから。
聞いててどんどん胸が痛くなる。
「顔真っ赤だよ〜湊都く〜ん♪」
「うるせーよっ!…友達に!好きも嫌いもないだろっ」
…だから、そんなに言わなくてもわかってるって。
あ。
どうしよ…
足音する。
ドア…開いちゃう……!
離れなきゃいけないのにっ
体が、動かない…―っ
―ガラガラッ