Glacial HEART [短編]
「あ〜っ!おはよう綺夜!」
大きく手を降りながらこっちへ走って来る。
ん?湊都??
あ、もう学校か。
案外着くの早かったな。
「おはよ。」
ハイテンションな湊都と違って、至って普通の私。
よく、冷たいとか怒ってるとか言ってるのを聞くけど、これが通常だから!
と、言ってやりたい。
でも湊都は
「うん、いつも通りだね♪」
と、可愛くにこっと笑う。
…わかってくれてるよね。
よく人を見てるっていうか…。
ほんと、こんな無愛想な子相手するの湊都くらいだと思うよ。
「今日も授業めんどいね〜」
はぁ、とため息をついて、下駄箱で靴を履き替えながら、湊都は朝に会う度そう言う。
「それ、いっつも言ってんじゃん。来たくないなら休めば?」
そんな湊都が可愛くて、ついからかった。
湊都はハッと私を見てあからさまに悲しそうな表情をして
「綺夜ちゃんのいじわるっ(泣)」
って言った(笑)