Glacial HEART [短編]
大の字になって空をぼんやり眺めてて、浮かんで来たのは最近見る夢のこと。
そのまま静かに目を閉じると、浮かんでくる温かい光。
お父さんが居て。
お母さんが隣で笑ってて。
私は二人と手を繋いでる。
まだ小さかった私の、ぼんやりした記憶。
そしてその後に現れるのは…
優しく微笑む湊都の姿…。
二つの光はどんどん小さく離れていって…。
…やだ。優しくしないで。
どうせ離れていくなら、優しくなんてしないで…!
そこでぱちっと目を開けた。
そしてばちっと目が合ったのは…