Glacial HEART [短編]
気合いを入れ直してくつを履き替えてると
「あ☆おはよう綺夜!」
湊都が隣に居た。
いつも通り笑顔で挨拶してくる。
「…おはよ。」
私もまたいつも通りのテンション。
頑張って繕ったのに。
「…ん?綺夜…どうかした?」
湊都は不思議そうな顔をして私を見てくる。
さすが湊都!
でも、気付かれるわけにはいかないんだよね。
てゆーか離れててもらいたいし。
「どーもしてないし。先行くね。」
そう言って、私は先に歩きだした。
ちょっと、冷たかったかな?
でも私いつもこんな感じだよね?
あぁだめ。
クラスまでもが遠く感じる。