Glacial HEART [短編]
*湊都*
「ねぇごめん!綺夜どこだか…わかる?」
話していた女子たちが一斉に俺を見る。
「あ!畔上くんじゃん♪」
「なに〜?氷月さん〜?」
「え?…多分保健室だよね?」
「うんうん。」
保健室!?
「な、なんで!?」
「バレーやってたら、頭に思いっきりボール当たっちゃってさ〜。倒れちゃったんだよね」
「でも氷月さんバレー上手なのに珍しかったよね!」
そうだね〜! と話し始める女子たち。
俺は「ありがと!」と言うと、すぐに教室を飛び出した。
やっぱりおかしかったんじゃん…!
なんで朝にもっと追及しなかったんだろ!
すぐに保健室の前に着くと、勢いよく扉を開けた。