Glacial HEART [短編]
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キーンコーンカーンコーン…
・・・・・あれから。
あっという間に時は流れ気付けばお昼休み。
前の席の子とも少しだけ話した。
名前は確か…久米 京(くめ みやこ)ちゃん、だったっけな…?
ちょっとケバい感じ。
でも怖そうとか近寄りがたいとかそんな感じは全然しない。
髪はゆるーく巻いてていまどきっぽい。
そして、見てて気付いたのは、多分久米さんは湊都の事が好きなんじゃないか、ってこと。
結構私の勘は当たる。
あー…。なんでこの席になっちゃったんだろ。
女の嫉妬は本当に面倒くさい…
やっかいなことにならなければいいな。
とか思いながら、お弁当を持って一人教室を出る。
久米さんと話したのはほんの10分程度だし、わざわざ仲間にいれてもらいたいとも思わない。
休み時間にまで「みんなの質問攻め」に遭いたくないし。
この学校でも「自由」になれる場所が見つかるといいな…
なんて思いながらキョロキョロとご飯食べる場所を探してた。