Glacial HEART [短編]


「じゃあ、俺帰るから。ちゃんと治せよ?」



そう言ってくるりと背を向ける湊都を無意識に引っ張っていた。



「…ん?どうした?」



「行か…ないでっ?」



「―は?」



湊都を困らせちゃうのはわかってたけど、熱に浮かされてか素直に話せる私。



「―っわがまま、言ってごめんね…?でも、帰らないでっ…」





そう言ったら、





「…困ったな。」





と抱き締められた。


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