Glacial HEART [短編]
前の学校では一番上の階段の踊り場でいつもお昼を食べてた。
さすがに寒くて屋上には出られないから。
でもこの学校なら、屋上も良いかもしれない。
冬でも雪は降らないし、あっちに比べて大分暖かい。
鍵って開いてるのかな?
人がたくさん居たらやめよ。
とか考えてたらもう扉の前に。
……ガチャ
…開いた!
とりあえず一安心して屋上に出る。
そこには、誰も居なかった。
やっぱりこの位の気温のとき東京の人は、外に出たがらないんだね。
でもよかった。
誰にも邪魔されなくて済みそう。
よし、場所も見つかったしご飯食べよう!
とお弁当のふたを開けたときだった。