♪幼馴染は好きな人♪

俺は優里に一緒に帰ろう、と誘った。


……なんか積極的な俺…似合わねえ。


「えっ、急に…何?」


明らかビックリしてる優里。


そりゃそうだ…。


いつもの俺と違う俺がいて、俺もビックリしてんのに。


それでも優里は「別にいいよ」と言ってくれた。


「あたし歩きなんだけど。前みたいに自転車で送ったりできないよ?」


別に自転車で送ってほしいって訳じゃないんだけど。


けど、やっぱり俺は俺で。


「まぢかよ。送ってもらうの期待してたのに」


「ごめんなさいねー。てか何であたしが祐介を送らないと行けないのよ!」


結局こうなる。


「幼馴染だからだろ…」


自分で言って自分で傷ついた。


分かってんだよ…ただの幼馴染だって。

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