♪幼馴染は好きな人♪
え!
か、かわっ、かわっ!?
いやいやいやいや…あり得ないっつの。
あたしが黙ってると、龍は続けた。
「つーかなんで嫌そうな顔して出てきたんだよ?」
「……クラス発表の場所かと思って。女子専用なのかなー?て」
「優里って馬鹿なんだな」
「馬鹿…。まあそうなんだけどー…アイツのせいで恥かかされたし!」
「恥?ああ、なんか叫んでたな。ていうか、あの人と知り合いなん?女子に囲まれてたのってアイツだろ?」
そう言いながら、龍は後ろの方を指さした。
「……えっ!嘘!」
あたしのクラスの列の椅子に、ダルそうに祐介が座ってた。
「どういう関係?」
「どういう関係、て、幼馴染……なんだよね~。あんな奴と幼馴染なんてほんとやだわ」