画面の向こうに甘いKiss☆


怖くなって、携帯電話でハッチに初めて電話をかけてみることにした。
すると、さっきの男が携帯を取り出し耳に当てる。


ええええええええ!


あ…あの人なの……?


私は思わず、通話中になっていた携帯電話を切ってしまった。

するとすぐに着信が鳴る。
…ハッチからだ……。


出るしかないの?出るしか…ないよね。
諦めて、私は通話ボタンを押した。



『もしもし?どうした?ドリー』

う…うわぁ…声ものすごくカッコイイ……。
やっぱり声優志望なんだ。


「え…えっと…」


だけどどうしよう。ハッチが怪しい姿してるし会いたくない、なんて言えない。言えるはずないじゃん!


< 11 / 92 >

この作品をシェア

pagetop