画面の向こうに甘いKiss☆


『もしかして迷った?』

「う、ううん…」

『何オドオドしてんだよー!不安なのか?大丈夫だよ。俺、本当に外見なんて気にしないし』

「ハッチ…」

『ドリーが体重100kg超えでも全然気にしないぞ。だから気楽に来てよ』

「――…っうん!すぐ行くね!」


私、最低だ。
私こそ、ハッチの見た目だけで判断しようとしていた。
ハッチはいつも優しくて、趣味も合う良い友だちだったのに…。


私、外見で判断している弘也くんと一緒じゃん……。


自己嫌悪に陥りながらも、私は公園のベンチへと向かう。



「…?ドリー?」


サングラス姿の男の子が私を見て不思議そうに呟いた。


「う、うん…ハッチ…?思った以上に、声…かっこいいね」


なんか恥ずかしい。
チャットでいっぱい話してたくせに、気恥ずかしい。

私変なこと口走ってないよね!?




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