画面の向こうに甘いKiss☆
「…フフフ」
「どうしたの?美佳」
そんな怪しい笑みを浮かべて…。
「えーっその俳優面白そう。一緒に狙っちゃおうよ~」
「無理だってば。芸能人とか苦手。SiderRsだけで十分だもん」
「もったいなーい」
そしてまた、美佳と世間話に花を咲かせていると、カフェテラスの前で黄色い悲鳴が沸き起こった。
「…!?な、何ごと?」
カフェテラスにいた学生もみんな外に注目する。
すると、女の子の軍団があって…その中心にはサングラスと帽子を深くかぶった男の子がいた。
背が高くて、人一倍目立っている。
「…もしかして…さっき、噂してた俳優!?」
美佳の瞳がパァァと輝いた。
…なんか…嫌な予感が超するんですけど。