画面の向こうに甘いKiss☆
Chat3.公園
「なんか…緊張する」
今日は教授と約束してたケーキ屋さんの日。
すごい楽しみだったけど、大学外で会うのなんて初めてだからか、何だか緊張気味だよ…。
無難に白のワンピースを着てきたけど、やっぱりかわいすぎたかな?
ジーンズの方が良かったかなぁ?
化粧も、変じゃないかな……。
ドキドキしながら、私が指定された待ち合わせ場所で待っていると、私の前に黒塗の車が走ってきた。
ひゃ~高そうな車………。
「時東ー!待った?」
いつもの飄々とした教授が、何とその車の運転席から顔を出した。
「きょ、教授!車で、来たんですか?」
てっきり徒歩かと思ってた!
「ん。そうだよ」
「大人って感じですね…」
「だって俺大人だもん?つか、此処、あんまり長く停車出来ないから、早く助手席乗って欲しいなー」
先生がそう言うと、自動で反対側のドアが開いた。
「うわっ!すごぉい。タクシーみたい!!」
「時東らしい反応だね――さぁ、お姫様。どうぞ」
な、なんでそういう恥ずかしいセリフ言うかな……。
でも早く乗らないと、路駐しちゃってるし。
私は覚悟を決めて、助手席の方に向かった。