画面の向こうに甘いKiss☆


「それはそうと、その服時東に似合ってる。可愛いよ」

教授は前を向きながらも、笑顔で言ってくれた。
良かった、昨日悩んだかいがあったな…。

教授のこと軟派とか思ってたけど、やっぱり褒められると嬉しい……。


「そ…そうですか!あ、ありが「ああ!」

お礼の言葉を口にしようとしたら、いきなり教授が大きな声を出した。



「は、はい?ど、どうしたんですか?」


教授はニヤニヤしながら、丁度前を通りがかった公園を指さす。
視線を公園の方へ向けると、たくさんの人だかり。

…ん?カメラを持ってる人がいる。
それに照明やら、何やら。大掛かりなことをやってるのかな…。


もしかして、何かの撮影……?



「あれ、多分JUNのドラマ撮影じゃないのー?うちの子いるし」

「う…うちの子?」

「ああ。親の事務所のマネージャー。スーツ来た長身の男いるでしょ?あれ、JUNのマネだよ」



そ、そうなんだ…。
なんだか嫌な場面で出くわしちゃったな。うう。



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