画面の向こうに甘いKiss☆



JUNには悪いけど、どうしてもさっきのカフェテラスでの出来事が重く胸にのしかかっている。
――あまり、JUNと目を合わしたくなかった。


「……デキてるんですか、2人」


研究室の奥に引っ込んで、作業していた私の手が止まった。
いきなり何を言い出すかと思えば…。

JUNまで弘也くんみたいな事言い出すの?

嫌でもさっきの弘也くんの言葉が頭に過ぎった。


「なーに言ってるんだよ、JUN。俺に嫉妬?可愛いね」

「…別に違います。ちょっとコイツ連れていきますよ」

「――っ!!きゃぁ!」


いきなり後ろから手を掴まれたかと思えば、JUNは私を研究室の外に連れていこうとした。


「い、痛いよ…っ!」

「我慢しろ」

「…え、ちょ…な、なんでーっ!」


やだやだっ!
今JUNと居たくない!!

暴れている私をよそに、教授はグっとJUNの肩を持った。


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