画面の向こうに甘いKiss☆




「ムリヤリはダメだよ?それに彼女、今、俺の助手なんだけど」

「俺時間ないんですよ。統計学の講義、彼女に教わりたいんで」

「おい…こら、JUN!!」


JUNは私を連れて、研究室を出ようとしたが、それを教授が阻止する。


「教授――学会の論文早くしないと。明日なんですよね?いそがないとヤバいんじゃないんですか」


JUNは振り向き様、ため息混じりに話した。


「…っ!JUN!!」

「何のための世話役ですか。忙しい合間縫って来てるんですから、俺を尊重して下さい」

「……」


もう何を言っても、無理みたい。
これじゃあ言い合ってて日が暮れてしまいそうだよ……。


< 64 / 92 >

この作品をシェア

pagetop